D2Fを使って
D2Fについて
ダウンロード
解凍
起動ディスクの作成
バックアップ用BATファイルの作成
バックアップ用起動ディスクの調整
CDR/RWにデータを保存する
リストア用起動ディスクの調整
安全のために
リストアの実行
Windows95/98での簡易リストア
後始末
■D2Fについて
D2Fは飯間洋太さんが作成公開されているフリーのバックアップツールです。
優秀かつ安定しているツールですが、次の場合は使えません。

(1)バックアップ対象のファイルシステムがNTFSであるとき。
 Windows95/98/MEなら問題ありません。
 NT/2000/XPの場合はNTFSである可能性があります。

 ファイルシステムの確認方法
を読んで確認してください。

(2)利用できるのがWindows2000だけであるとき。
 D2Fによるバックアップとリストアでは、DOSという古いオペレーティングシステムが必要です。Windows2000から有用なDOSを引き出すのは困難です。そのため必然的にD2Fが使えません。XPなど他のOSなら大丈夫です。

(3)バックアップデータをおく場所がないとき。
 CドライブのバックアップデータをCドライブにおくことはできません。
 だからハードディスクをCとDに分けているとか、あるいはMOを接続しているなど、データの保管場所が必要になります

 なをD2Fはバックアップしたパーティション(ドライブ)へ、リストアすることを前提に作られています。別のパーティション(ドライブ)へリストアすることはできません。

■ダウンロード
この項の執筆時点では作者さんのHPは閉鎖されていますが、下記ベクターから入手可能です。

http://www.vector.co.jp/soft/dos/util/se060694.html

配布ファイルはd2f009a.lzhです。
配布ファイル名はプログラムのバージョンによって変化します。

■解凍
ダウンロードしたファイルの拡張子は、LZHになっています。これはそのファイルが、LHAという方法で圧縮書庫化されたものであることを示しています。
使える状態に解きほぐすことを「解凍」と呼びます。
詳しくは
http://hp.vector.co.jp/authors/VA015654/zbeya/encdec/
http://www.osaka-gu.ac.jp/php/oniki/noframe/jpn/guide/compress.html
などに説明があります。


解凍ツールをまだ持っていないときは、入手する必要があります。
下記を参考にどうぞ。

視覚障害者にも使いやすい解凍ソフトEOのページです。
http://member.nifty.ne.jp/beambitious/

解凍レンジのダウンロードページです。一般ユーザーも比較的よく使っています。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se094501.html


任意のフォルダを作り解凍すると、

D2F.EXE
D2F.TXT
FAQ.TXT
HISTORY.TXT

という4つのファイルがあわられます。
D2F.EXEが実行ファイルです。これから使います。
下記では、解凍先のディレクトリをC:\D2Fと仮定して書きます。つまりD2F.EXEはC:\D2F\D2F.exeで実行できるものとします。

まずD2F.TXTとFAQ.TXTを読んでください。オンラインソフトを使う場合、添付してある説明ファイルを読む習慣をつけてください。
少なくとも掲示板やメーリングリストで質問しようとするなら、あるいは作者さんに質問メールを出そうとするなら、その前に、付属ドキュメントにどんなことが書いてあるか、ひととおり把握しておく必要があります。
意味がわからなくても、拾い読みでもいいです。
作者さんは苦労してドキュメントを書いておられるのです。フリーソフトを使う場合、それを読むことはプログラムを使う上での最低限のマナーです。
■DOS起動ディスクの作成
リストア(復元)は、DOSという、Windowsの前に一般的だったオペレーティングシステムから行います。
そのためDOSを立ち上げるためのディスクを作成します。これを起動ディスクと呼びます。
バックアップ用とリストア用の2枚の起動ディスクを作るので、フロッピーディスクを2枚用意してください。
でも、最近のPCにはフロッピーディスクドライブ(FDD)がついていないものも多いですね。
その場合はブータブルCDを作成すればいいです。そうすればCDROMドライブからDOSを起動できます。これについては
ブータブルCDの項で説明していますので、そちらをお読みください。

下記では、他のツールを使う場合も想定して、汎用的なDOS起動ディスクの作成方法を説明しています。
なを、起動ディスク作成時もそうですが、下記の調整においても、「エクスプローラ」のメニュー「ツール」→「フォルダオプション」から、「すべてのファイルを表示する」「システムファイルも表示する」設定にしておいてください。
さもないと一部のファイルが表示されないので編集できません。

DOS起動ディスク作成の詳細


■バックアップ用BATファイルの作成
Windows2000/XPではコマンドプロンプトからのバックアップは許可されません。2000/XP の場合は、この項を飛ばしてください。

BATファイルとは、拡張子(ファイル末尾3文字)がBATになっているものです。
このファイルに、DOSで実行する一連の命令を書いておきます。するとそのファイルを実行するだけで、そこに書かれている一連の命令を自動実行してくれます。
VSUを持っていないと、DOSは音声化が困難です。そんな場合に、一連の命令を書き込んだBATファイルを作成しておけば、ブラインドタッチによる入力が最小限に抑えられて便利です。
しかし、自動実行は便利な反面、思いがけないときに間違って実行してしまうなどの、危険を伴います。
だからBATファイルは、C:\などのルートディレクトリにおいてはいけません。(Windowsなどが使うBATファイルは置かれますが)。たとえばC:\Batなどというディレクトリを自分で作り、そこにおくようにしてください。
ここでは、C:\Batにおくものとして説明します。

Windows95/98/MEでDOS窓を使ってバックアップするときのBATファイルを作ります。
メモ帳などのエディッタを開き、下記2行を入力してください。

c:\D2F\D2F.exe s c: d:\bkdata\ /size=690M /prompt=off /beep=5
exit

C:\D2F\D2F.exeが実行ファイルです。
ここではフルパスで指定します。
各オプションの意味は、後述の、
■バックアップ用起動ディスクの調整で説明しています。

自分の環境に即した入力が終わったら、これをbk.batと名前をつけてC:\Batに保存します。
名前はなんでもいいです。拡張子がBATであるならば。


一度、ためしに実行してみましょう。
まずデータを置くためのd:\bkdataディレクトリを作成しておく必要があります。これがないと、D2Fは問いかけのメッセージを出します。そのため停止してしまいます。
スタートメニューからMS-DOSプロンプトを実行し、DOS窓を開きます。そしてブラインドタッチで、C:\Bat\bkと入力して実行してください。
「ファイル名を指定して実行」からbk.batを指定して実行してもいいです。エクスプローラでbk.batを選択しておいて、単純にENTERでもBATファイルは実行できます。
しかし、D2Fのオプションに間違いがあったときなど、DOS窓が開かず、ハングしたような状態になるかもしれません。それで、最初は手でDOS窓を開き、ブラインドタッチ入力をするのがいいと思います。

処理には時間がかかります。
beep指定があれば、処理が続いている間は、beep音が一定間隔で続きます。
そして処理が終われば、beep音がやみます。自動的にDOS窓が閉じるはずです。閉じないときはALT+F4で閉じてください。
処理実行中は、他のプログラムを可能なかぎり動作させないほうがいいです。
またバックアップ処理の前には、スキャンディスクやデフラグを実行しておくことが望ましいです。
■バックアップ用起動ディスクの調整
WIndows95/98/MEでのバックアップはDOS窓から実行してうまくいくことが多いですが、より確実には、DOSを立ち上げて実行するのがいいです。
Windows2000/XPではDOSを立ち上げることが必須です。

そこでバックアップ用の起動ディスクを作成します。
先に作成したDOS起動ディスクの1枚をバックアップ用起動ディスクとし、シールを貼るなどして区別できるようにしてください。

エクスプローラを立ち上げます。
Aドライブにバックアップ用起動ディスクをセットします。そして実行プログラムD2F.exeをそこへコピーします。つまりフロッピーのルートディレクトリにD2F.EXEが存在するようにします。

次にAUTOEXEC.BATを調整します。
メモ帳などのエディッタで、A:\Autoexec.batを開いてください。メモ帳はデフォルト状態ではTXTファイルしか一覧に表示しません。「開く」でファイルダイアログボックスが開いたら、ファイルの種類として「すべてのファイル」を選択してください。そうすれば一覧の中にAutoexec.batが表示されます。 「開く」を実行すると、フロッピーにアクセスする音がします。その音がしないときは間違ったファイルを開いています。確認してください。開くのは、フロッピーディスクにあるAutoexec.batです。内容は、

@ECHO OFF
MSCDEX.EXE /D:CD001 /L:M

または、

@ECHO OFF

となっているはずです。(XPで起動ディスクを作ったときは異なります。)
末尾に次の1行を追加します。D2Fを実行するのためのコマンドです。

D2F.exe s c: d:\bkdata\ /size=690M /prompt=off /beep=5

D2F.exeが実行ファイルです。
sはバックアップの命令。
c:はバックアップするパーティションです。Dドライブをバックアップしたければ、ここはd:になります。
d:\bkdata\は、バックアップデータをd:\bkdataというディレクトリにおくことを意味しています。環境や好みにあわして変更してください。
/size=690Mは、バックアップ後、700MのCDRに焼くことを想定して、データを690M以下のサイズに分割するようにしています。650MのCDRしか使えなければ、このサイズ指定は小さくする必要があります。
/prompt=offは、問いかけが出るのを抑制しています。
/beep=5は、5秒間隔でBEEP音を鳴らすためです。うるさければ不要です。間隔を短くしたい、あるいは長くしたいときはこの数字を変えてください。

自分の環境に即したオプションを指定してください。
編集がおわったら上書き保存してください。
データ格納用のディレクトリが存在するのを確認しておいてください。なければ作っておきます。

これでバックアップ用起動ディスクが作成できました。
このディスクをフロッピードライブに挿入しておいて、PCの電源を入れたらDOSが立ち上がり、そしてバックアップがはじまります。
最初のビープ音が鳴るまで数十秒を要する場合があります。我慢して待ってください。
また、XPで起動ディスクを作ったときは、日本語フォントを組み込んでいないため、画面の文字が化けます。処理に問題はありません。
■CDR/RWにデータを保存する
バックアップしたデータは別メディアへ保存しておくのが原則です。
利用できるなら、CDRやCDRWがいいでしょう。
先に作ったDOSの起動ディスクは、基本的にCDROMドライブを認識するように作成しています。だからCDRやCDRWに焼いておくと、そこから直接リストアできます。
また上記のバックアップ用のBATファイルでは、ひとつのデータが690M以下になるように分割しています。だから、ハードディスク上にバックアップしたデータのひとつひとつを、それぞれ700MのCDRやCDRW1枚ずつに焼くことができます。
具体的な焼き方についてはお使いのライティングソフトのヘルプをお読みください。
CDR/RWが複数になるときは、データの順番が確実に判別できるよう工夫しておいてください。
■リストア用起動ディスクの調整
リストアはWindows上ではできません。 先にDOS起動ディスクを作成しました。
そのうちの一枚をリストア用起動ディスクとし、リストア時にはこれを使って起動するようにします。
シールを貼るなどして、そのフロッピーがリストア用であることが区別できるようにしてください。今後これをリストア用起動ディスクと呼びます。

エクスプローラを立ち上げます。
Aドライブにリストア用起動ディスクをセットします。そして実行プログラムD2F.exeをそこへコピーします。つまりフロッピーのルートディレクトリにD2F.EXEが存在するようにします。

次はAUTOEXEC.BATの調整です。
メモ帳などのエディッタで、A:\Autoexec.batを開いてください。
フロッピーにアクセスする音がするはずです。その音がしないときは間違ったファイルを開いています。確認してください。開くのは、フロッピーディスクにあるAutoexec.batです。内容は、

@ECHO OFF
MSCDEX.EXE /D:CD001 /L:M

または、

@ECHO OFF

となっているはずです。(XPで起動ディスクを作ったときは異なります。)
末尾に次の1行追加して、D2Fを実行するのためのコマンドを付け加えます。
d:\bkdataディレクトリからC:へリストアするなら、

D2F.exe r c: d:\bkdata\ /prompt=off /beep=10

バックアップデータがCDRに焼いてあって、そこからc:をリストアするなら、

D2F.exe r c: m: /prompt=off /beep=10

です。
作成したCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATは、CDROMドライブをMドライブとして認識するようになっています。
このCDRからのリストアは、Windows2000/XPなどで起動ディスクをつくり、MSCDEX.EXEなどが入手できなかった場合は、できません。

編集がおわったら上書き保存してください。

■安全のために
上の編集でリストア用の起動ディスクはできています。 でも、この起動ディスクは電源を入れるだけで実行されてしまいます。
バックアップするつもりが間違ってリストア用の起動ディスク入れてしまい、あっ!と思ったときは遅かったという失敗がないとも限りません。
そこで、安全のため、リストア用起動ディスクでは、ビープ音を鳴らし、キー入力を待ってから実行するよう改良しましょう。

DOSでビープ音を鳴らすには、

ECHO 

です。ECHOの後にある黒点はコントロール文字BELLです。エディッタなどを使って入力できますが、上をコピーアンドペーストしてもいいです。
5回鳴らして実行をとめ、なにか入力を待ってから実行するとすれば、

ECHO 
ECHO 
ECHO 
ECHO 
ECHO 
PAUSE
D2Fのコマンド

です。
ビープ音が5回鳴ってとまるので、もし間違っていたらPCの電源を切ってしまいます(BATKEYが使えないので、少し不細工)。
処理をつづけるときは、なにか任意のキーを押せばいいです。

しかし、ぎごちなくてもいいから、なにかメロディ的なものを流したいですね。
その場合はこんなツールがあります。

http://members.optushome.com.au/quentinc/beep.html

Beep15。フリーソフトです。
ダウンロードし、解凍すると、Beep.exeという実行ファイルがあるので、それを起動用フロッピーにコピーします。
使い方は同梱Beep.txt(英語)で説明されていますが、関係するのは次の4つです。

/Lnで、ビープ音の長さ。
/Fnで、ビープ音の高さを周波数で指定します。
/Hxなら、音程で指定できます。
/K は、次のBEEP呼び出しまで音を鳴らし続けます。BEEP最後の呼び出しで使ってはいけません。

Beep.exeをフロッピーにコピーしたら、A:\AUTOEXEC.BATを調整します。
上で組み込んだD2Fのコマンドラインの部分を次のように変更します。
(D2Fのコマンドのところは自分で書いてくださいよ。他の部分はコピーアンドペーストでもいいですが)。

REM----- ここから-------------------------------

BEEP /HE /L500 /K
BEEP /HD /L100 /K
BEEP /HC /L300 /K
BEEP /HD /L300

PAUSE

D2Fのコマンドをここに書く。

BEEP /HE /L300
BEEP /HE /L300
BEEP /HE /L700
BEEP /HD /L300
BEEP /HD /L300
BEEP /HD /L700

REM----- ここまで-------------------------------


編集が終わればA:\AUTOEXE.BATを上書き保存します。
こうしておくと、D2Fが走る直前に「メリーさんの羊」の冒頭フレーズが流れ、処理がとまります。そこでなにかキーを押せば、D2Fの処理が開始します。間違ったときは電源を切って処理をとめてください。
そして、リストア処理がすべて終了しD2Fの動作がとまったとき、「メリーさんの羊」の続きが流れるようにしています。

同じことはバックアップ用の起動ディスクでも、応用できます。リストア時とBEEP音の形を変えておけばいいです。


なをDOSビープ音でメロディを鳴らすツールとしてはDOS Melocなども面白いです。
PHSの着メロをDOSで鳴らします。

http://www.ne.jp/asahi/phs/phs/softinfo01.html

にあるので、お好みで工夫してください。

■リストアの実行
リストア用起動ディスクをフロッピードライブに入れ、電源を入れると、フロッピーからの読み込みが始まり、自動でリストアが始まります。
フロッピー識別のためのビープ音を入れているときは、ビープ音が鳴り終わったらなにかキーを押してください。間違ったときは電源を切って処理をやめます。

(XPで起動ディスクを作ったときは、日本語フォントを組み込んでいないため、画面の文字が化けますが、処理に問題はありません。)

先の設定でD2F処理中にビープ音を鳴らすようにしています。
そこで、CDRからリストアするときは、ビープ音がとまり、CDドライブの音が静かになったら、次のディスクを入れ、Rを押します。すると次のディスクの読み込みがはじまります。
すべてのデータを入れ終わっているときは終了です。
終了時はフロッピードライブへの軽いアクセスが発生します。注意していればわかります。またENTERを押したらフロッピーへアクセスするはずです。(Beep音を組みこんであればビープ音がなります。)

終わったらフロッピードライブからディスクを取り出し、CTRL+ALT+DELでPCを再起動します。
Windowsが起動します。
そのときスキャンディスクが走るかもしれません。
無事、Windowsが立ち上がったら成功です。
D2Fはバックアップしたパーティション(区画)と、リストアする区画が同じでなければなりません。別のマシンにリストアすることはできません。
■Windows95/98での簡易リストア
システムそのものは立ち上がるのだけれど、なんらかの理由で、前にバックアップしておいた状態に戻したいということがあります。
こうした場合も、上のリストア用起動ディスクを使えばいいのですが、Windows95/98には「MS-DOSモードで起動」という機能があります。「MS-DOSモードで起動」を使えば、手順を少し簡略化できます。
(この簡略化した方法を使うとしても、Windowsシステムが起動しなくなる場合に備えて、上のリストア用起動ディスクは必ず作っておかなければなりません。)


ハードディスクにバックアップデータがあり、そこからリストアするなら簡単です。
メモ帳などのエディッタで、

C:\D2F\D2F.exe r c: d:\bkdata\ /prompt=off /beep=10
EXIT

の2行を書き、それをC:\Batに、fu.batと名前をつけて保存するだけです。
拡張子がBATであるかぎり、名前は任意です。ただこのファイル名はブラインドタッチの必要があるので短いものがいいでしょう。
上のコマンドラインでは、D2Fをディレクトリを含めたフルパスで指定しなければなりません。
c:がリストアするドライブ、d:\bkdataにバックアップデータがあるものとしています。
このあたりはご自分の環境にあわして適宜に直してください。


CDRからリストアするときは、MS-DOSモードにおけるCDROMドライブのドライブ文字を知らなければなりません。これが少し厄介です。
DOS起動ディスクを作成したとき、AUTOEXEC.BATによってCDROMドライブのドライブ文字を決めました。それと同じ方法がここでも使えますが、簡便のため、MS-DOSモードで起動して、実際にドライブレターを調べる方法を使います。

CDROMドライブに任意のCDを入れておきます。
そして「スタートメニュー」→「Windowsの終了」→「MS-DOSモードで再起動する」を実行します。(ME以降では、「MS-DOSモードで再起動する」という機能がないため、この方法は使えません)。
PCがMS-DOSモードで立ち上がったら、

D:
E:
F:

と順にドライブを変更してみてください。CDROMへのアクセスには時間がかかるので、ゆっくりひとつずつやってください。
CDROMドライブへのアクセス音が発生したら、それがDOSでのCDROMドライブのドライブ文字です。
なを、この作業中、存在しないドライブを入力したら、メッセージが出てシステムが停止します。おかしいなと思ったら、A(「中止」)を押してENTERです。それで再び作業できるようになります。

CDROMのドライブ文字が決まりました。これを仮にMとします。
メモ帳などのエディッタで、

C:\D2F\D2F.exe r c: m: /prompt=off /beep=10
EXIT

の2行を書き、それをC:\Batに、fu.batと名前をつけて保存します。

以上で作業は終わりです。


リストアするのは、「スタートメニュー」→「Windowsの終了」→「MS-DOSモードで再起動する」を実行します。
起動したら、プロンプトで、

c:\bat\fu

と入力してENTERを押すだけです。
これだけの入力にも自信がないときは、起動ドライブのルートにあるAUTOEXEC.BATの末尾に、

SET PATH=%PATH%;C:\bat;

という一行を付け加える方法があります。こうすると、パスを省略して、

fu

という入力だけでよくなります。
ただ、こうするとfu.batが思いがけないときに実行されてしまう危険が生じます。
だからその点に注意しなければなりません。
この危険を回避しようとすると、Windowsディレクトリにある「MS-DOSモード」のプロパティで「詳細設定」から新しい設定を作り、そこでPATHを指定することができます。こうすると、結局は起動ディスクからの実行とあまり変わらなくなると思うので、ここでは説明を省略します。

■後始末
作業に必要だったため、「エクスプローラ」のメニュー「ツール」→「フォルダオプション」から、「すべてのファイルを表示する」「システムファイルも表示する」設定にしました。
好みもありますが、これを元に戻しておくのがいいでしょう。



PCは自己責任の世界です。
ここに書いてある方法を実行して万一なんらかの損害が出ても、ページ作成者はいっさい関知しません。