DDDumpを使って
DDDumpについて
ダウンロードと解凍、起動ディスクの作成
バックアップ用起動ディスクの調整
バックアップの実行
リストア用起動ディスクの調整
安全のために
リストアの実行
後始末
■DDDumpについて
正式名称は、Direct Disk Dump Programというようです。
「NIFTY-Serve MHB02225 ワイ」さんが作成公開されてるフリーのHDDバックアップツールです。

ファイルシステムがNTFSであってもバックアップ可能です。
しかし、バックアップデータの保存領域として、FAT32など、DOSから認識できるパーティションが少なくともひとつは存在しなければなりません。(NTFSはDOSから認識できません。)
たとえば、CはNTFSだけれど、DはFAT32だという場合は使えます。
CもDもNTFSで、しかもMOなど、DOSから利用できる保存メディアがないときは使えません。

また、このプログラムはDOSからリストアを実行します。
そのため、DOSが利用できないと使えません。Windows2000からは有効なDOSを引き出せないので、Windows2000しか持っていない場合は駄目です。
Windows95/98/ME/XPのどれかがあれば有効なDOSを引き出せます。
■ダウンロードと解凍、起動ディスクの作成
下記からダウンロードできます。

http://www.ous.ac.jp/DAS/math/yokogawa/program.htm

「DirectDiskDump.exe Ver 1.00 」というのをダウンロードしてください。
ファイル名は、DDDUMP10.LZHです。
解凍すると、

DDDump.doc
DDDump.exe

の2つのファイルが現れます。
DDDump.docが説明ファイルです。DOCになっていますが、単純なテキストファイルです。
DDDump.exeが実行ファイルです。

なを、解凍方法と起動ディスク作成の詳細は、D2Fに関する説明を読んでください。
以下は、DOS起動用ディスクが2枚あるものとして説明します。
また、「エクスプローラ」のメニュー「ツール」→「フォルダオプション」から、「すべてのファイルを表示する」「システムファイルも表示する」設定にしておいてください。
さもないと一部のファイルが表示されないので編集できません。
■バックアップ用起動ディスクの調整
Windows2000/XPでは、コマンドプロンプトからのバックアップはできません。
Windows95/98/MEでも、DOSを立ち上げて実行するのが確実です。

そこでバックアップ用の起動ディスクを作成します。
作成したDOS起動ディスクの1枚をバックアップ用起動ディスクとし、シールを貼るなどして区別できるようにしてください。

エクスプローラを立ち上げます。
Aドライブにバックアップ用起動ディスクをセット。そして実行プログラムDDDump.exeをバックアップ用起動ディスクにコピーします。

次に、自分がバックアップしようとするパーティションの表現方法を知らなければなりません。
まずドライブの識別です。各ドライブについて0から順に番号をつけます。1台しかないなら0であり、そのドライブをd0と表現します。2台目があるならそれはd1です。
パーティションについても同じように、そのドライブの先頭から順に0, 1, 2, 3と番号をふります。
通常、システムは、第1ドライブの最初のパーティションにあるので、その場合だと、d0p0になります。

これらを理解したところで、AUTOEXEC.BATを調整します。
メモ帳などのエディッタで、A:\Autoexec.batを開いてください。
「開く」を実行すると、フロッピーにアクセスする音がします。その音がしないときは間違ったファイルを開いています。確認してください。開くのは、フロッピーディスクにあるAutoexec.batです。内容は、

@ECHO OFF
MSCDEX.EXE /D:CD001 /L:M

または、

@ECHO OFF

となっているはずです。(XPで起動ディスクを作ったときは異なります。)
末尾に1行追加して、DDDumpを実行するのためのコマンドを付け加えます。

DDDump.exe -d0p0 d:\bkData -n -f680

オプションについては、DDDump.docを読んでください。

d:\bkdata\は、バックアップデータをd:\bkdataというディレクトリにおくことを意味しています。環境や好みにあわして変更してください。
-f680は、データを680M以下のサイズに分割するようにしています。

編集がおわったら上書き保存してください。
データ格納用のディレクトリが存在するのを確認しておいてください。なければ作っておきます。

これでバックアップ用起動ディスクが作成できました。
■バックアップの実行
時間がかかることを覚悟してください。(リストアはそんなに時間はかかりません)。
圧縮しながら処理するので5Gのパーティションで1時間半、14Gで6時間かかった例もあります。

バックアップ用起動ディスクをフロッピードライブに差し込み、パソコンの電源を入れます。
フロッピーにアクセスする音がしばらく続きます。
やがて自動的にDDDumpが走り、停止します。
ここは、ふたつの状況が想定されます。ひとつは、DDDumpは実行と同時にすべてのドライブのパーティションを一覧表示します。パーティション数が多くて1画面に収まらないとき、次の画面を表示するため任意のキーを押してくれ、という表示が出てとまります。
もうひとつは、パーティションの表示は終了し、

「File Type Backup and Compress
Are you Ready(OK)? (y/n)」

という表示がでている場合です。yを押せば処理が始まります。
つまり、処理が始まりHDDがカラカラと鳴り始めるまで、何度がyを押すといいでしょう。
1回でいい場合もあれば、数回押さなければならない場合もあるわけです。

コマンドで、ひとつのファイルサイズを680M以下にするように指示しています。
ひとつのファイルを書き出すとビープ音がなります。
ただしひとつのファイルの書き出しに一時間かかることもあります。
最後はビープ音がなり、フロッピーディスクにアクセスが発生します。DOSプロンプトに戻るためです。HDDも静かになります。

また、「エンターを押すと、その状態が受け入れられたらビープ音が一回、だめな場合は二回鳴ります。ビープ音が一回の場合はYで答えます。2回の場合は、エンターか何かで良いと思います。」という報告もあります。

終わったらフロッピーを抜き、電源を切るか、CTRL+ALT+DELで再起動してください。
■リストア用起動ディスクの調整
リストアはWindows上ではできません。
先にDOS起動ディスクを作成しました。
そのうちの一枚をリストア用起動ディスクとし、リストア時にはこれを使って起動するようにします。
まずリストアができるように調整しなければなりません。
シールを貼るなどして、そのフロッピーがリストア用であることが区別できるようにしてください。今後これをリストア用起動ディスクと呼びます。

エクスプローラを立ち上げます。
Aドライブにリストア用起動ディスクをセット。そして実行ファイルDDDump.exeをリストア用起動ディスクにコピーします。

次はAUTOEXEC.BATの調整です。 メモ帳などのエディッタで、A:\Autoexec.batを開いてください。内容は、

@ECHO OFF
MSCDEX.EXE /D:CD001 /L:M

または、

@ECHO OFF

となっているはずです。(XPで起動ディスクを作ったときは異なります。)
末尾に1行追加して、DDDumpを実行するのためのコマンドを付け加えます。
d:\bkdataディレクトリからC:へリストアするなら、

DDDump.exe -d0p0 d:\bkData -n -r

です。 編集がおわったら上書き保存してください。

■安全のために
上の編集でリストア用の起動ディスクはできています。
しかしバックアップするつもりが間違ってリストア用の起動ディスク入れてしまうかもしれません。
そこで、リストア用起動ディスクでは、ビープ音を鳴らし、フロッピーを音で識別できるようにしておいたほうがいいでしょう。

ビープ音の鳴らし方の詳細は、
D2Fの安全のためにで説明しているので、そちらを読んでください。
D2Fのコマンドの代わりにDDDumpのコマンドを書くだけです。
■リストアの実行
リストア用起動ディスクをフロッピードライブに入れ、電源を入れると、フロッピーからの読み込みが始まり、自動でDDDumpが実行されます。
バックアップの実行でも書きましたが、実際にリストア処理が開始されるには、yキーを少なくとも1回以上押す必要があります。
HDDへのアクセスが始まったらリストア処理が始まっています。
リストアはバックアップほど時間がかからないようです。
終了はやはりHDDへのアクセス音で確認するしかありません。HDDへのアクセス音が終わったら、ENTERキーを押してみてください。それでフロッピーへのアクセスが発生すれば、終了しています。

なをこのDDDumpはCDR/RWから直接リストアはできないようです。
バックアップデータをCDR/RWに焼くことは、保管の安全上いいことなのですが、データをCDR/RWに焼いたときは、リストア時にデータをあらかじめDOSドライブにコピーし、そこからリストアする必要があります。

■後始末
作業に必要だったため、「エクスプローラ」のメニュー「ツール」→「フォルダオプション」から、「すべてのファイルを表示する」「システムファイルも表示する」設定にしました。
好みもありますが、これを元に戻しておくのがいいでしょう。



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