■システムのバックアップとデータのバックアップ
バックアップには大きくわけて2つの種類があります。
システムという言葉を少し広く捉え、Windowsが問題なく稼動し、スクリーンリーダーが問題なく話し、よく使うプログラムが問題なく動く状態としましょう。
こうした環境を簡単に再構築できるよう確保・保全しておくことが、システムのバックアップです。
一般ユーザーなら、Windowsが壊れたら、WindowsのCDROMから再インストールすればいい話です。でも、インストール中は音声化できません。視覚障害者にとってWindowsのインストールは一苦労です。
スクリーンリーダーが問題なく稼動する状態でWindowsを保管しておき、Windowsが壊れたとき、簡単な操作でそれを再現できたら便利ですよね。それがシステムのバックアップです。システムのバックアップが視覚障害者にとってがとりわけ重要になってくる理由です。
データというのはあなたが作成したり、集めたファイルのことです。
データは、通常、システムとは別個にバックアップします。
そのほうが融通が利くからです。データのバックアップは、単なるファイルのコピーでも大丈夫です。簡単です。効率的な方法は、さまざまなところで書かれていますので、ここでは触れません。
この項ではシステムのバックアップについて説明します。