高知の堀内佳です。 大変な長文になりますので、 興味のない方はお手数ですが読み飛ばしてください。 以前「[windows:15182] ブラウザで遊べるゲームの紹介です」で、 高知の田中さんが紹介された 「時の館(ときの やかた)」というアドベンチャーゲームですが、 視覚障害者に、より使いやすいようにと、 作者の牧尾様が、改良してくださいました。 ダウンロード先は、Pleiades Company↓ http://pcomp.jp/ ↑にアクセスし、software→時の館と進んでください。 説明文を読んでいくと、視覚障害者用の特別版についての説明があり、 そのしたにある↓ ゲームのダウンロード(206KB) ↑というリンクをクリックするとDLできます。 DLした自己解凍ファイルをクリックすると、 インストールのダイアログが出ますので、 メッセージに従って進んでください。 win-XPの場合[スタート]→[全てのプログラム]の中に [時の館]というショートカットが作成されます。 プログラムを起動すると、 ウェブ閲覧と同じ要領でゲームを進行することができます。 大変おもしろい=かなり難解な部分もありますので、 行き詰まった時は上記ページの下の方にある↓ よくある質問コーナー(Q&A) ↑を読んで、 それでも難しい時は、文末に作者の牧尾様のご署名がありますので、 メールでも書いてみてください (ご意見ご要望等も受け付けてくださるそうです) なお私のサイト↓ http://horiuchikei.jp ↑からもDLしていただくことができます。 以下に牧尾様へのメールによるインタビューを掲載します。 質問内容は極めて稚拙なものかもしれませんが、 音声ユーザーにとっては大変ありがたいお答えがありますので、 よろしければ読んでみてください。 ---------- ここからインタビュー記事 ---------- 質問1: 「時の館」の概要と特徴を教えてください。 このゲームは、最初に作られた頃からもう10年以上経過しています。 最初はNECのPC9801シリーズ用に作られたゲームで、文字のみで 音も絵も何もないシンプルなアドベンチャーゲームでした。 私は昔からアドベンチャーゲームが好きで、推理して謎を解いたり 行動によって物語が変化するようなものが作りたかったんですね。 その後、インターネットの普及に伴い、ホームページを作るようになって このゲームをリメイクしようと考えました。 しかし、プログラム用の言語やツールなどを買うお金も無かったので、 ホームページに普通に使われているHTML言語やJavaScriptなどを 応用してゲームを作れないかと思ったのがきっかけです。 特別なツールも必要なく、Windows標準のメモ帳だけでプログラムを 作ることができるので、私に向いていたのかもしれませんね。 質問2:全盲のユーザーの存在を知った時の率直な感想を教えてください。 ブラウザ上で動くゲームを作っていると、どうしても見た目が一般の ゲームより劣っていたり、ブラウザくささを感じて鼻についたりしていました。 しかし今回、音声ユーザーのためのゲームという話を聞いて、全く別の 観点もあるのだな、と気づかされました。 それは、ブラウザをベースにしていることにより、ブラウザの操作をアシスト するさまざまなソフトウェアの恩恵にあずかることができる、ということです。 それは音声読み上げのソフトだけでなく、操作を支援する他のツール類 に関しても言えると思います。 ブラウザでゲームを作ることの利点には、初期費用がいらない、世界中 幅広いユーザーがプレイできる、というものがありますが、それらに加えて 「音声ユーザーでもプレイできる」という大きな利点があることを知って、 また新たな可能性が開けた気分です。 質問3:音声ユーザーのためにしてくださった工夫を具体的に教えてください。 まず、最初はゲーム本体がフレームに分割されていて、読み上げが結構 煩雑になっていたので、これを整理してひとつにまとめました。 不必要な読み上げが多発しないように、必要のない文章を削除したり、 漢字の読みがはっきりしないものをひらがなに直したり、音楽が鳴っている せいで声が聞き取れない、という問題に対処したりしました。 (説明書に書き忘れていたと思いますけど、ESCキーを押すと音楽が止まり、 もう一度押すとまた鳴り出します) また、インストーラーを同梱することで、煩雑な作業なしにインストールできる ようにしたのですが、なかなか条件に合うインストーラーが見つからず苦労 しました。 私はプログラム言語やツール類を持っていないので、自分でインストーラー を作るわけにはいかなかったので、仕方なかったんですけどね。 質問4:他にどのようなソフトを開発されましたか? 私の作品には、この「時の館」の続編である「時の封土」、また3作目である 「時の故郷」、他にも「アクアノートキャンパス」「エリニュエス」といったゲーム があります。 これらは全てアドベンチャーゲームで、またすべてブラウザ上で動作するものです。 画像表現が多かったり、画像をクリックすることでゲームを進行させたり するものもあるので何とも言えませんが、可能であればこれらの作品も 音声対応を考えていきたいですね。 質問5:これからの予定や目標などあれば教えてください。 現在、第6作目である「エリニュエス」を月刊連載ゲームとして製作中です。 まずはこれが完結するまではひたすら専念すると思いますが… 先ほど述べた「時の封土」は、「時の館」と同じくPC9801で作られたゲーム のリメイク版で、システムもほぼ同じもので作られていたので、こちらは移植 が可能だと思います。 今回の「時の館」の音声対応で、基本となるシステムはすでにできています ので、時間さえあればこちらも移植したいですね。 それまで、ゆっくりと「時の館」の全エンディング制覇を目指して頑張ってください。 以上で回答を終わります。 もしまだ知りたい点などありましたら、遠慮なくおっしゃってください。 それでは、また。 ======================================= Homepage: http://www.angel.ne.jp/~makio/ E-Mail: makio@angel.ne.jp =======================================
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