PolyWaveベータ版を利用して頂いた方々、またコメントやレポートを頂いた方々、 ありがとうございました。ソフトウェアというものは、ユーザーの方々に鍛えて もらってこそ成長していけるのだなと、あらためて実感しました。 PolyWaveを「このMLで生まれて育ったソフトウェア」と表して、華々しく デビューさせましょう!(笑) いくつかの機能で、私の説明不足(説明下手)のために少し混乱してしまった 方もいらっしゃったようですね・・スミマセン。 少し補足を書いておきます。 まず「PolyWave無効化」の意味合いなんですが、当初は 「PolyWaveのせいで読み上げアプリさえも喋らなくなりWindowsが操作できなくなる」 といった、非常事態の回避策として準備したものでした。 PolyWaveはWindowsの起動時から実オーディオデバイスを完全に占有しますので、 もし読み上げアプリなどが、この実オーディオデバイスのほうを名指しして利用開始 しようとした場合には一切喋れない状態になってしまいます。 こういったケースの時に「PolyWaveを無効化」しますと、PolyWaveが一旦実際 のオーディオデバイスの占有を解除しますので、これを名指しで利用しようとして いたアプリケーションが再びオーディオを利用できる状態になり、非常事態を回避 できます。 しかし、PolyWaveのほうはオーディオデバイスを手放してしまうわけですから、 もし、ちょうど無効化された時にPolyWaveを使って途中まで再生された音声があった 場合には、この音声をそれ以上出力する事ができなくなってしまいます。 (現在のバージョンの無効化の仕様その1) PolyWaveを利用して鳴らされていた音声は、PolyWaveを無効化した時点で中断します。 (現在のバージョンの無効化の仕様その2) PolyWaveを再有効化すると、それまで中断されていた音声が再び始まります。 #アプリケーションの作りによっては、再び始めてくれないものもあるようです 非常用手段として実装した機能ですので、この程度の仕様で良いだろうと思って いたのですが、やはりもう少し気の利いた仕様 (例えば、無効化した時点で再生途中の音声がある場合には、それを再生し終わっ てから実際に無効化状態になるとか・・・)にした方が良さそうだと感じました。 検討してみます。 そして「レイテンシー」による100〜200ミリ秒の発音の遅れですが、 私が想像していたよりも、皆さんに高いレベルの不安感を与えてしまっている ようですね。 とりあえず次のバージョンでは、 「最初の1音目だけはレイテンシー時間に関わらず、すぐに発音が開始される」 という仕様に変更したいと思っています。 それと、私のほうでも各読み上げアプリで動作チェックしたいと思いまして、 デモ版やサンプル版が無いものかと各ホームページを探して回ったのですが、 どこのメーカーも無料のデモ版は用意していないみたいですね。 また、どれも 結構値段が高い事にも驚かされました。 私がPolyWaveのテスト目的のためだけに、 すべてを自前で購入する事は不可能ですので、もう少し皆さんにPolyWaveを鍛えて 頂いた後、各読み上げアプリのメーカーにPolyWaveの動作確認の依頼、あるいは 読み上げアプリの貸与の依頼などを行ってみようとも思っています。 伊神@愛知さん: > レイテンシー時間は135ミリ秒が限界です。 > これは音声化ソフトを使うときで、 > MP3などを聞こうとしたときはもっと遅くしないと音が途切れてしまったり、 > ノイズが入ってしまいます。 オーディオデバイスをMMEモードで利用しているようでしたら、135ミリ秒 という数値は恐らく下限ぎりぎりの値だと思いますので、鳴りを安定させるには、 ここから更に20〜30ミリ秒ほど増やしてあげて下さい。 また、PolyWaveの設定画面では、DSoundモードは選べる状態になっていますで しょうか? もし選べるようでしたら、DSoundモードもお試し下さい。 比較的 新しいサウンドチップであれば大抵、DSoundモードでの30ミリ秒のレイテンシー をサポートしていますので、ここから少し余裕を持たせた40〜50ミリ秒ほどに レイテンシーを設定する事で快適になると思います。 もしDSoundモードのデバイス名が表示されない場合には、マイクロソフトの サイトから最新のDirectXをダウンロードしてインストールすると、利用可能 になる場合もあります。 ただDirectXのインストールはシステム内のいくつかのファイルを取り替えます ので、場合によってはトラブルの原因にもなります。また、マイクロソフト製の ソフトウェアですのでアンインストーラがきちんと提供されていません。 ですので、もしDirectXをインストールされる場合には、事前にWindowsの完全 バックアップなどを行っておき、元の状態に戻せるように準備しておいた方が 無難です。 また、NEC PC-9821 シリーズの場合はDirectXはインストールしない 方が良いと思います。 Microsoft: DirectX ホームユーザー向けのページ http://www.microsoft.com/japan/directx/homeuser/downloads/default.asp > ユーザが早送りのスピードを変更できるとか、 > 常に早送りの状態にしておくことが可能だったら、 > もっと短時間で音声での操作ができるようになるかもしれません。 > このようなことは可能なのでしょうか? 可能だと思います。 次期バージョンには組み込んでみますね。 > まだはっきりは分からないのですが、 > 音声化ソフトを使用していて、 > 1文節が飛んでしまうようなことがあるような気がします。 > うーむ。気持ち悪い現象ですね。 具体的には何秒くらいの長さの文節が 無くなってしまっているか、わかりますでしょうか? 赤嶺@東京さん: > ちょっと、2000readerの音声が飛んだりしますが、さほど気になりません。 音飛びを減らすにはレイテンシー時間を上げる必要があるのですが、そうすると 今度は発音の遅れが多くなってしまい、使いにくくなってしまうと思います。 次のバージョンではレイテンシーを大きく取っても最初の1音だけは遅れずに 発音できるよう改良する予定ですので、それまでは、レイテンシー時間の適当な 「妥協点」を探して使ってみて下さい。 西尾さん: > しかし、vdm100wの動作がいまひとつ不安定となります、文章を読ませる > と途中で音が切れてしまいます。 > vdm100wを一度終了させて再起動すると元に戻りますが、しばらく使って > いるとまた切れるようになります。 レイテンシー時間を手動で調整した場合は、何か状況は変わりますでしょうか? 前野弘美さん: > インストール時のテストのパトカーとか救急車の音は驚きました、 > 私のちかくにいた者が一瞬なにが起きたかと思ったと言っておりました。 驚かせてしまい、すみませんでした(汗) うちの近所に交通機動隊の基地と市立病院がありまして、前の道路を パトカー・白バイ・救急車がしょっちゅう通るものですから、こういう発想に なってしまいました(笑) 田中哲夫さん; > IBMアプティバs2159B60と言うmwaveモデルで成功いたしました、感激です! > ! > どうも有り難うございました。 > 最初はDsoundでやりました所可也音飛びや歪みがありまして、 > 途中でフリーズしたりしておりましたので、 DSoundは、上手く動作してくれればその恩恵は大きいのですが、マイクロソフト 製のDSoundモジュールの内部では、相当に複雑でタイムクリティカルな処理を行って おり、これらがきちんと動作しないケースも多々あるようです。 #冷視した言い方をしますと、現在のマイクロソフトのソフトウェア技術レベルでは、 #DSoundのように高度な処理を多くの機種で安定して動作させる事は不可能なんです。 > 砂時計のようなものが出ていて、{暫くお待ちください}という感じだと言いますの > で、 > 待ってみる事にしました。 > 5分ほどだったでしょうか? > 次のステップの声が出てくれました。 > 無音のときにはスタートメニューも喋りませんでした。 > アンインストール後の再インストールではこのような事が起こる事を > 最初に説明しておかれた方が良いんじゃないかと思いました。 > 私が読んでいないだけかもしれませんが。 うわっ、大変でしたね。 でもPolyWaveの中には、このような動作をする(5分も待たすような)ように 書かれた部分はありません。 恐らく、IBMのMwaveのドライバ (これはマイクロソフトよりも稚拙な技術力で作られています)が乱暴に暴れ、 その影響をマイクロソフトのDSoundモジュールがもろに受け、おかしな状態に陥って しまったのだと思います。 MwaveやNEC-PC98など、「古い」アーキティクチャのハードウェアには、同じよう に「古い」テクノロジである MME を利用し、Crystal Sound FusionやSB-Live!など、 比較的「新しい」ハードウェアには、新しいテクノロジである DSound を利用する ・・・といた組み合わせが無難のようですね。 #それにしても、5分後に復活した事のほうが奇跡的です(笑) > 今夜は眠れないかも!! ちゃんと眠って下さいね! 私はPolyWaveの作業中、毎日仕事部屋で倒れて寝ていました(汗) 勝部恭子さん: > 初期設定のままインストールし、再起動したところ、Windowsの起動音楽がガサガ > サと破れたような音でびっくいいたしました。 > またWinamp264でemp3を聴いてみると、プツプツとノイズが入りました。 > しかし、これはPolyWaveの設定を開き、レイテンシー時間を200から202に上げる > ことで改善されました。 > 恐らく200ミリ秒がギリギリの値なのだと思いますので、202より、もう 少し大きくしてあげた方が良いと思います。210とか220とか、そのくらいに。 > 慣れないせいか入力時にわずらわしかったので無効化にしたらHPRの音声が出なく > なってしまいました。 > それからちょっと困ったことは一つ、キー入力時の音声の反応が遅くなったこと > です。ゆっくりタイピングすれば問題無いのですが、そうもしていられませんの > で・・・。 > 無効化時の振る舞いと、レイテンシーによる発音の遅れ、次期バージョンで なんとか改善してみます。 これからもよろしくお願いいたします。 中山裕基(あざらし) WinGroove@wg7.com http://www.wg7.com
Received: from mx ([210.170.66.253]) by sl.sakura.ne.jp (8.9.2/[SHINGUJI/SAKURA-990115]) with SMTP id LAA09486 for <windows@sl.sakura.ne.jp>; Mon, 30 Oct 2000 11:27:43 +0900 (JST) Received: from localhost (unverified [127.0.0.1]) by 127.0.0.1 (CCWXC SMTPRS 0.83) with SMTP id <B0000020924@127.0.0.1>; Mon, 30 Oct 2000 11:27:40 +0900 Message-ID: <B0000020924@127.0.0.1> Received: from localhost (localhost [127.0.0.1]) by localhost (SMTPgateway) with SMTP id <00-10-30.0000002895>; Mon, 30 Oct 2000 11:27:39 +0900 (JST) Date: Mon, 30 Oct 2000 11:27:39 +0900 From: "Hiroki Nakayama" <gold@wg7.com> Subject: [windows:2106] PolyWaveへのコメントありがとうございます To: "windows@sl.sakura.ne.jp" <windows@sl.sakura.ne.jp> MIME-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset="ISO-2022-JP" Content-Transfer-Encoding: 7bit Sender: owner-windows@sl.sakura.ne.jp X-ML-Sequence: 2106 X-ML-Name: windows Precedence: bulk Reply-To: windows@sl.sakura.ne.jp |