メーリングリストアーカイブ

メーリングリストアーカイブ [記事番号:16071]

[windows:16071] RE: XPのシステムの復元機能の精度について


　オオヤ　トシオさん、みなさん、こんにちわ。Kitoです。

>   バックアップソフトを使う事も良いでしょうが、XP環境の場合、高い
> 精度で復元ができるのでしたら、このシステムの復元機能を有効利用す
> るのも一つの方法ではないでしょうか?

　XPのシステム復元機能は、補助的な手段としてはかなり有用だろうと思
います。
　ただ、わたしは幸いにしてXPの復元機能をまだ使ったことがないので、
間違っているかもしれませんが、XPのシステム復元機能と、みなさんが求
めておられるものは、微妙にずれるのではないかと想像します。

　マイクロソフトの説明の一部を引用させていただくと、

　「システムの復元の復元ポイントに含まれているシステムデータは、一
定の期間しか復元可能ではありません」

　という記述があります。
　つまり復元ポイントの保存期間はデフォルトで90日です。
　最大90日前の設定しか復元できないのです。
　この保存期間を変更するには、レジストリを直接触る必要があります。
マイクロソフトは一般ユーザーの設定変更を望んでいないような雰囲気で
す。システム管理者用の機能ととらえているのかもしれません。
　またこの復元ポイントを保存するために確保される領域は、一般的には、
各ドライブ容量の12％です。保存期間を長くしても、この12%の限界に引っ
かかると、古いデータは削除されてしまいます。
　この領域を拡大するのも、レジストリを編集しなければなりません。
　そしてこの領域をむやみに拡大すると、Windowsそのものの使い勝手が悪
くなるだろうことは、容易に想像できます。

　また、「アプリケーションのインストール」は、そのインストーラが
「システム復元」に対応していなければ復元されないと思います。

　そしてこの復元機能は復元データを累積的に積み上げて保存するようで
す。この想像が当たっていると、以前のものと同じく、データの脆弱性を
否定できないかもしれません。なにか工夫はしているのでしょうけど。

　というわけで、瞥見したところでは、補助的には有用なのだけれど、
「大船に乗る」感じは抱けないのです。サーバー管理者などには重宝そう
なのですが。
　以上、XPシステム復元機能についての感想でした。


                                 2003年9月30日(火)    Kazuhiro Kito
                                              <k-kito@kazusoft.com>
                                         <http://www.kazusoft.com/>

From: "Kazuhiro Kito" <zhiro@hotmail.com>
To: <windows@sl.sakura.ne.jp>
Subject: [windows:16071] RE: XPのシステムの復元機能の精度につ
	いて
Date: Tue, 30 Sep 2003 19:47:31 +0900
Message-ID: <000201c38740$4013ec10$6401a8c0@topazxp>
MIME-Version: 1.0
Content-Type: text/plain;
	charset="iso-2022-jp"
Content-Transfer-Encoding: 7bit
In-Reply-To: <200309301244.VQ6KYDXD@cronos.ocn.ne.jp>
Importance: Normal
Sender: owner-windows
Precedence: bulk
Reply-To: windows@sl.sakura.ne.jp

(C)SAKURA Internet 1996-1998

メーリングリストアーカイブ [記事番号:16071]

[windows:16071] RE: XPのシステムの復元機能の精度につ いて

[windows:16071] RE: XPのシステムの復元機能の精度について