名称 | 内容(詳細) |
---|---|
大阪府 職員表彰 | 大阪府では、大阪府職員等表彰規則に基づき、職員の執務意欲の高揚に資するため、他の模範として推奨すべき職員等の表彰を実施しています。2010年3月、府政の各分野で活躍した職員9組(個人6名、団体3組)を表彰しました。 |
業務健闘部門 | 通常の職務内容の範囲を超え、職務を遂行し、顕著な業績をあげた職員等 |
活躍賞 | 現場において、職務上、通常の職務内容の範囲を超え、多大な府政貢献をした職員等 |
事績 | 全国で初めて視覚障がい者にとって利用しやすい蔵書検索システムを構築するなど、府民サービスの向上に貢献 図書館の蔵書検索システムについては、これまで視覚障がい者が使いにくい、マウス操作が基本で、30 回以上をクリックしなければ検索できなかったが、全国で初めて、音声案内に従って数回キーボードを操作すれば簡単に検索できるシステムを独自で開発した。 また、平成13 年度以降、視覚障がい者等へのパソコン利用支援サービスを実施している。 |
補記 | 事績の中で、「視覚障がい者にとって利用しやすい蔵書検索システム」とあるが、正確に言えば「視覚障がい者にとって利用しやすい蔵書検索ホームページ」である。今回、公開したのは">「蔵書検索(スクリーン・リーダー、音声ブラウザ対応)」であり、図書館のシステム事態には何の変更も加えていない。また、政令指定都市レベルであれば、このようなホームページは存在するが、都道府県立図書館では初めての試みである。 「30 回以上をクリックしなければ」とあるのは、「30 回以上を同じキーを押さなければ」である。 「平成13 年度以降、視覚障がい者等へのパソコン利用支援サービス」とあるのは、「平成12 年度以降、視覚障がい者等へのパソコン利用支援サービス」であり、平成13 年度からは盲ろう者へのパソコン利用支援の開始である。 |
年号 | 内容 |
---|---|
1971年03月23日 | 埼玉県加須市に生まれる |
1992年03月 | 埼玉県立盲学校(現「埼玉県立特別支援学校 塙保己一学園」) 高等部専攻科理療科 卒業(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の資格を取得) |
1993年04月-1996年03月 | 埼玉県内の整形外科に勤務(マッサージ、リハビリなど) |
1999年03月 | 筑波技術短期大学 視覚部(現「筑波技術大学 保健科学部」) 情報処理学科 卒業 ※筑波技術短期大学に在学中に近畿大学の通信教育の科目等履修生にて図書館司書資格を取得 |
1998年-1999年 | 公共図書館での就職を目指し、国立国会図書館および埼玉・東京・千葉を中心に、市立図書館での司書採用試験への点字受験を求めて各自治体(市長・教育長・図書館長)に嘆願書を提出。特に国立国会図書館の一般採用試験に願書を提出したところ、「視覚障害者が自力で働けるだけの技術的な条件は整っていない」(国会図書館回答)ということから、点字受験を拒否されるなど図書館司書試験の受験の機会すら与えてもらえなかった。 |
1999年04月-2000年03月 | 社会福祉法人 視覚障害者支援総合センターの 視覚障害者就労訓練施設「チャレンジ」(現、小規模通所授産施設「チャレンジ」)で点字出版の校正やパソコン指導に携わる。 |
2000年01月 | 大阪府の図書館司書採用試験(一般枠)で点字受験を認めているという情報を得て、点字で受験し、2000年3月に合格(採用8名、倍率61.3倍、大阪府の司書としては視覚障害者は初採用) ※公共図書館で働く視覚障害者は、現在、全国に20名程度、都道府県立図書館では、東京都・千葉県・埼玉県・京都府・大阪府の5府県で8名 |
2000年04月-現在 | 大阪府立中央図書館司書部閲覧第三課対面朗読室に勤務 (2010年4月より大阪府立中央図書館司書部読書支援課障がい者支援室に名称変更) |
年号 | 内容 |
---|---|
1998年09月-1999年09月 | 点字雑誌『点字サイエンス』(現在は廃刊)に「オープン・ザ・ウインドウズ98」を連載 |
2000年02月 | 視覚障害者のWindows活用MLを開始(現在1600名が登録) |
2000年10月 | 大阪府立中央図書館にて「視覚障害者用パソコンシステム利用サービス実施要領」を策定し、図書館での視覚障がい者のホームページ、OCR、CD−ROM利用、点訳ソフトの利用と指導のサービスを開始 |
2001年03月 | 大阪府立図書館蔵書目録和図書編(OL-CD2000年版)画面音声化ソフト対応(2003年度で終了) |
2001年08月 | 大阪府立中央図書館で盲ろう者へのパソコン個別指導開始 |
2002年04月 | 大阪府立中央図書館が点図ディスプレイを全国の公共図書館で初めて導入 |
2003年02月12日 | 総務省後援でウェブアクセシビリティセミナー 2003 in 大阪「電子自治体のウェブアクセシビリティを考える」で『公共図書館のウェブ活用と視覚障害者の情報アクセス』を講演 |
2003年04月 | 大阪府立中央図書館がインターネットを使用してDAISY録音図書の配信サービス「録音図書ネットワーク配信サービス」を開始(2009年3月に終了) |
2004年02月 | 大阪府立中央図書館が盲ろう者向けインターネット講習会を全国の公共図書館で初めて開催(現在も継続し、講師、運営・企画を担当) |
2007年09月-2007年10月 | 兵庫県立聴覚障害者情報センターで盲ろう者向けパソコンサポート人材養成講座開催(講師) 盲ろう者向けパソコンサポート人材養成講座始まりました 盲ろうパソコンサポート 2日目 順調! 盲ろうPCサポート人材養成講座終了! |
2008年07月(東京),2008年12月(京都),2010年01月(東京) | 日本障害者リハビリテーション協会の主催事業「パソコンボランティア指導者要請事業(盲ろう研修)」 講師 |
2008年09月19日 | 第94回全国図書館大会兵庫大会 第6分科会 障害者サービスで「大阪府立中央図書館における視覚と聴覚の両方に障害のある人(盲ろう者)へのパソコン支援」を発表。 |
2009年11月03日 | 大阪府立図書館が「蔵書検索(スクリーン・リーダー、音声ブラウザ対応)」を公開(作成) |
2010年03月29日 | 大阪府職員表彰の優秀職員等表彰 業務健闘部門「活躍賞」を受賞。 |
2010年08月08日 | IFLA(国際図書館連盟)のLSN(:特別なニーズのある人々に対する図書館サービス分科会)のプレカンファレンス(ノルウェーのオスロで開催)にて"Supporting Information Access for Deafblind People at the Osaka Prefectural Central Library."を発表。 |
2010年08月17日 | 第8回チャレンジ賞を受賞。チャレンジ賞の詳細 |
年号 | 内容 |
---|---|
2000年04月03日 | 朝日、毎日、読売、産経新聞の各夕刊(関西、大阪面)、NHK、朝日放送にて図書館司書として大阪府に採用されたことが取り上げられる。その後、点字毎日、日本鍼灸マッサージ新聞、近畿大学大学新聞、シルバー新報、アサヒパソコン、視覚障害などの雑誌・新聞に取り上げられる。 |
2000年07月28日 | NHK教育テレビ『きらっといきる 「ようこそ!耳で読む本の世界へ 〜視覚障害の図書館司書・杉田正幸さん〜」』 放映 |
2004年04月15日 | 点字毎日 活字版 311 (ルポ最前線をゆく) 「盲ろう者向けインターネット講習会」 |
2005年06月02日 | 点字毎日 活字版 367 「私の仕事: 杉田正幸さん−図書館司書」 |
2007年03月 | 総務省「障害者のICTを活用した社会参加事例集」に「司書として視覚障害者向けの図書館サービスに従事」が掲載 |
2008年03月 | 大阪府立図書館紀要に「盲ろう者へのパソコン支援」が掲載 |
2009年08月 | 情報の科学と技術2009年8月号に「情報障害のある人への支援の現状と課題: 視覚と聴覚の両方に障害のある人(盲ろう者)へのパソコン支援を中心に」を掲載 PDF版 HTML版 |
2010年01月 | 総合リハビリテーション2010年1月号に「視覚障害者のIT環境および盲ろう者へのIT支援」が掲載 |
2010年01月16日 | 大阪産経新聞朝刊 視覚障害者向け蔵書検索HP、全盲の司書ら開発 大阪 |
2010年03月04日 | 点字毎日 活字版 605 「盲ろう者にインターネット講習会 メールやネット検索を体験 ブレイルセンスプラスで 大阪府立中央図書館」 |
2010年03月29日 | 大阪毎日新聞朝刊 府職員表彰:視覚障害者、蔵書検索便利に 杉田正幸さん、HP製作で /大阪 |
2010年04月09日 | 毎日新聞朝刊盲ろう者の情報バリアフリー=岩下恭士(デジタルメディア局) 大阪産経新聞朝刊 10年目を迎えた「盲ろう者へのパソコン支援」 大阪・府立中央図書館 |
2010年04月13日 | ユニバーサロンリポート《ルポ》盲ろう者がネットサーフィンに挑戦−−大阪でインターネット講習会 |
2010年09月02日 | 点字毎日 活字版 630 「杉田さんにチャレンジ賞: サフラン賞には奥野さん」 |
2010年09月29日 | 大阪産経新聞朝刊 視覚障害者のチャレンジ賞とサフラン賞 大阪府内の男女が受賞 |
2010年4月18日からの総アクセス件数 34867 件 |
昨日 5 件、 今日 4 件